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中学校の頃嫌いな男女が一人ずついた。名前はダイキとサナ。 ダイキ(柴山大輝)は学校の中心に居る人間で、私とはあまり話さなかった。私があまり関わらないようにしていたのだ。今でいう陽キャで近づきたくない人間だったダイキ。席替えで席が隣になってからよく話すようになった。話してみるととても面白くどんどん惹かれていった。思い切って告白してみたら、その場でOKを貰えた。私は嬉しすぎて友達に報告した。 だが、次の日学校に行ってみるとある噂が耳に入った。ダイキが私の告白を録音して男友達に聞かせ、私の悪口を言っていたという。私は驚き、問い詰めようとしたがその噂が広まってからダイキは私と関わらないように話すこともなくなった。 サナ(濱峰沙菜)はぶりっ子ちゃんで美容などに気を遣っているいわゆる女の子だ。私は仲良くなろうと話しかけ、お喋りする仲になった。だが、サナは私の他の友達の悪口を目の前で言うもんだから喧嘩してしまい、縁を切った。悪口を言うのは仕方ないけれどサナは一言多く、上から見下す様に言うのである。私はそれに我慢の限界が来て縁を切った。それに、サナのお家に遊びに行った時にはサナの家具全て触ってはいけなくて、怒られてしまった。触らないでと言われたのも変な感じがして、悪口と合わせて縁を切りたかったのである。 そんな嫌いな二人の事をふと思い出した。急にパッと頭の中に思い浮かんだ。私は人が好きだ。だから、嫌いって思うのは二人だけだった。そんな二人は今頃どうしてるのかな…と、ぼーっと考えていた。すると、後ろから急に抱きつかれ何かで口を塞がれた。咄嗟に蹴りをお見舞いしようと力を込めるともう一人に何かを嗅がされ、そこで意識が途切れた。
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