3

2/2
前へ
/21ページ
次へ
三人でベッドに座り、聞きたいことを聞いた。 「ここって、どこなの?」 「それは、申し訳ありませんが教えられません。」 「やっぱり、口止めされてるか、、。じゃあ、質問変えるね。私はダイキとサナに誘拐された?」 「………。」 さすがに、誘拐なんて言葉に頷けはしないか…。カエデは俯き、ヤブキは顔を上げて目を合わせてきた。これは誘拐だ…とヤブキの目がそう語っている様な感じがした。直感で理解したので、次の質問に行く。 「あの二人は、何で私をここに連れてきたの?」 また誘拐なんて言葉使ったら、答えてもらえない。オブラートに包んで、それとなく聞いてみる。 「奥様を娶るためです。」 「娶るって…どういう意味?」 「菜友様を妻として迎えるということです。」 妻…。やっぱり、二人が言ってたことは幻聴じゃなかったんだ。私を妻!?意味が分からない。 なんでなの? 「え、何で?」 「奥様を愛しているからです。」 ヤブキが真剣な目で言い切った。 つまり、私の事が好きってこと? 「ダイキ様は奥様の事を娶るため、たくさんの努力を積み重ねておりました。とても、努力家です。そして、仕事が早いことで有名です。」 とヤブキが話してくれた。今のヤブキは推しを嬉しそうに語るオタクの様だ。わかる。推しは神だもんね。尊いよね…(๑•̀ㅂ•́)و✧ 「サナ様は、ダイキ様に劣らず皆から慕われています。ダイキ様はクールな方で居られる所、サナ様は誰にでも気さくに接してくださる心優しいお方です。それと、とても力が強いです。腕相撲では無敗です!」 カエデがウキウキと元気いっぱいで話してくれた。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加