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三人でベッドに座り、聞きたいことを聞いた。
「ここって、どこなの?」
「それは、申し訳ありませんが教えられません。」
「やっぱり、口止めされてるか、、。じゃあ、質問変えるね。私はダイキとサナに誘拐された?」
「………。」
さすがに、誘拐なんて言葉に頷けはしないか…。カエデは俯き、ヤブキは顔を上げて目を合わせてきた。これは誘拐だ…とヤブキの目がそう語っている様な感じがした。直感で理解したので、次の質問に行く。
「あの二人は、何で私をここに連れてきたの?」
また誘拐なんて言葉使ったら、答えてもらえない。オブラートに包んで、それとなく聞いてみる。
「奥様を娶るためです。」
「娶るって…どういう意味?」
「菜友様を妻として迎えるということです。」
妻…。やっぱり、二人が言ってたことは幻聴じゃなかったんだ。私を妻!?意味が分からない。
なんでなの?
「え、何で?」
「奥様を愛しているからです。」
ヤブキが真剣な目で言い切った。
つまり、私の事が好きってこと?
「ダイキ様は奥様の事を娶るため、たくさんの努力を積み重ねておりました。とても、努力家です。そして、仕事が早いことで有名です。」
とヤブキが話してくれた。今のヤブキは推しを嬉しそうに語るオタクの様だ。わかる。推しは神だもんね。尊いよね…(๑•̀ㅂ•́)و✧
「サナ様は、ダイキ様に劣らず皆から慕われています。ダイキ様はクールな方で居られる所、サナ様は誰にでも気さくに接してくださる心優しいお方です。それと、とても力が強いです。腕相撲では無敗です!」
カエデがウキウキと元気いっぱいで話してくれた。
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