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あんな事があってからもカエデとヤブキは私の元へと足を運んでくれていた。誤解が解け、ダイキに説得し二人をそのまま私に付かせてくれた。 次の日ボロボロのカナデに頭を下げ、謝罪した。だが、カナデは笑顔で許してくれた。その笑顔がチクリと痛む。包帯で覆われているその裏で、どんな気持ちを抱いているのか私は考えたくなかった。 その日からルールを設けた。 ①あの二人が居るときはあの二人に従うこと。 ②私達三人の時は私のお願いを聞くこと。 ③何かあればすぐに頼ること。隠し事はなし! この3つのルールを守っていこうと3人で決めた。 それと、あの日からダイキとサナに対する接し方がわからなくなった。顔を合わせづらく、会話すら難しい。思い出したくないけど…あのキスのせいだ。初めてなのに、気持ち良すぎた。キスってあんなに気持ちいいんだと知って混乱もしてる。 そのせいで、恥ずかしいのだ(*ノェノ)キャー。それを二人に相談すると、二人共赤面させて下を向いた。二人も経験無かったみたい…。経験なし女三人組が揃っていても何も解決しなかった。
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