20人が本棚に入れています
本棚に追加
2
ふっと目を開く。見知らぬ部屋だ。周りを見渡すとなんとお姫様が住む様なピンクピンクしていた部屋だった。そのお姫様が眠る様なでっかいベッドに寝かされていた様だ。丁寧に布団までかけられている。
「お金目当てじゃないのかな?まさか、誘拐!?いやいやいや、私みたいな平凡な女を誘拐するやつはどんなやつよ。ナイナイ。………いや、これ誘拐だわ…!!いや、一人でノリツッコミしてもうたわ!あははははは、あはははは、あははは…ハァ。この非現実が受け入れない。」
ベッドにドサッと後ろから倒れ、頭を抱える。何回考えても何故誘拐されたのか見当つかない。いや、むしろ考えるだけ無駄だ。とりま自己紹介しよう☆
「おっと、自己紹介が遅れたね☆私の名前は星宮菜友☆OLだよ♡いや〜、気づいたら誘拐されていたね!てへぺろ(*ノω・*)テヘ」
ため息を一つ溢し、がくっと項垂れた《うなだれた》。もうこの部屋で目が覚めてから一時間以上は経っているはず。初めは頭を抱えて脱出方法を考えていたけれど、このピンクの部屋が緊張感を失くさせるのだ。そのせいで、全然考えられない。考えても仕方ないので、部屋を探索することにした。その前にまず言っておくが、私は頭を使える人間じゃないので、こういう推理系は苦手だ。
最初のコメントを投稿しよう!