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部屋は先ほど言った通り、プリンセスルームのようなピンクでキレイな部屋だ。部屋の中には、大人3人が伸び伸びと眠れる程の大きなベッド。トイレとお風呂。ベッドの横に施錠されて開かないチェスト。それだけ。一番あってほしかった出口は見当たらない。
「あれ?でも、私はこの部屋に居る。どうやって入ったの?やっぱり、どこかに出口はあるんだよ!探そう!」
壁を一つ一つ調べて隠し扉がないか、地面を掘ったのかなど無我夢中で調べたが見つからなかった。時間を忘れて調べ尽くしたものだから、汗だくだ。せっかくだから、お風呂に入ろうとしたその時、ガチャッというドアが開く音がした。
バッと後ろを振り返ると三人の男達が入ってきた。柄の悪そうな男達で私と目が合うが否や
「星宮菜友だな。こっちへ来い。」
乱暴に腕を捕まれ、上へと階段を上がる。前後に男達が囲んでいて逃げる隙はなかった。抵抗しているのに、軽々と足は階段を上っている。それにムカつき、今から何をされるかなど考えもしなかった。
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