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やっと階段が終わり、上へと着いた。これだけで、足がガクガクだ。深呼吸をして、息を整えたいのに男達はまたもや乱暴にドアを開け、部屋の中に無理やり入れられた。その拍子にこけてしまい、床に這いつくばった体勢になる。 「はぁーっ、はぁーっ、疲れた〜。」 こけたにしても、やっと休めた事に安堵の声を漏らした。すごく長い階段で高さもまぁまぁあったし、それに男共が強引に引っ張るから無駄に体力を消耗したわ。ふぅと息を整えていると、カツカツと靴の音が聞こえた。その音はこちらに近づいてきている様で、くるりと振り返った。振り返った先には、ヤクザと思われる男たちがこちらを見ていた。三人の柄の悪い男共は本物のヤクザだったらしい…。 ブルブルと震えが止まらなくなり、縮こまっているとヤクザたちがバッとニ列に並んだ。その間を二人のヤクザ?が奥から歩いてきた。ヤクザ達は二人に深々と頭を下げている。お偉い人みたい。 何故かその二人がこちらに歩いてきた。え、私?と戸惑っていると、顔が見えた。何か見たことがある顔な二人。 『男の人と女の人だけど、夫婦かな?』 すると、私の目の前で男の人が跪いた。驚きのあまりビクッと警戒する。
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