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「そうだよ!なゆ!」
「そうさ、なゆ。」
二人は覚えていてくれた事が嬉しいようで、小学生の様にはしゃいでいる。だが、私にはまだ知りたいことがある。
「私は何でここに居るの?ここは、どこ?」
「ここは、俺達の新居。マイホーム!」
「二人は結婚してたの?」
「バカ!こいつと結婚する訳ないじゃない。なゆと私の家よ♡」
「おい、このバカ!俺となゆの家だ!」
二人は何故か言い合いを始め、私はなんか蚊帳の外みたい。二人の喧嘩が収まるまで部屋を出ようとドアに向かおうとベッドから下りると二人に肩を捕まれ、止められた。
「なゆ、どこにいく?」
「え、と、トイレかな…」
「トイレはこの部屋の中にある。」
「あ、そうなんだ…。」
「なゆ、この家は俺となゆとサナの家だ。」
頭が混乱し、ボスっとベッドに座り直す。二人がこちらを眺めてくるのを無視し頭をフル回転させる。
『結婚…新居…サナとダイキ……!つまり、これは!』
「ダイキとサナの結婚祝いに呼ばれたってことね!」
私は少ない脳みそで考えて考え尽くして、この結果を出した。悪い方向に考えないポジティブな私の良い所が出たわね。すると、二人がズモモモと怒りが募っていくのが肌で感じた。ゾクッと体が震えた。
「この考え方はなゆらしいけど、さすがに…ね。」
「そーね。あたしらの気持ちが全然伝わってなかったわ。アホな子にはちゃんと教えてあげなきゃね♡」
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