6/7
前へ
/21ページ
次へ
「いやいやいやいやいや!何、エロ展開に行こうとしちゃってんの?危ない、危ないよ!セーフ!」 額の汗を拭う。冷や汗ってホントに出るんだ…。ふと、二人を見るといそいそと着々と何かの準備を進めていた。 「え…話聞いてた?え?だから、そう急ぐなって。ね?とりあえず、話をしよ?ね?お願い!」 二人はきょとん?と顔をした後、大人しくベッドに座った。私は枕側に移動し、話を始めた。 「急にここに連れてかれて頭混乱してるんだよね。だから、一個一個解決していきます。」 「えー、この話し合い必要…」 「必要です!!!」 ダイキを遮り、バン!と言い切る。 「まず、一つ目。ここはどこ?」 「秘密☆」 二人は語尾に☆をつけて何やら隠している模様。 「はぁ、じゃいいや。次2つ目。二人はヤンキーか何か?さっき、大勢のガタイの良い男性達を従えてたじゃん。もっと、規模のでかいマヒィアとか?」 「秘密。」 サナはニコッと笑って何も気づかせないようにしているが、ダイキはあわわわわと震えている。気づかれた!?みたいな顔してる。この反応はそうなんだろうな。 「3つ目。私は何故ここにいるの?」 「新居に妻が居ないとかおかしいでしょ?」 ん?つま?つまってつま?え、なんのつま?え、つまって他に意味があったっけ?え、もしかして友でつまって呼ぶことないよね?二人は友達の事をつまって呼ぶんだよ。きっとそうだ。うんうん。そうだそうだ。大丈夫。 「妻だよ。夫婦。結婚。入籍。わかる?」 「さーて、4つ目にいってみよー!この部屋は、なんでピンクなの?」 さっきの事で動揺しすぎて、ゴミみたいな質問になってしまった。どうしてこの部屋はピンクなの?ってどう考えてもピンクが好きだからだろ! 「ピンクが好きだからだよ。」 ほらねー!私の言ったとおり!はぁ、何か心の中でめっちゃぜーはーぜーはー言ってるわ。どっと疲れた様な感覚。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加