番外編1
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席が近いから、二人の会話が聞こえてくる。 「誰?」 「白川さんだよ。ほら、去年同じクラスだった」 「あー、そんな人いたような」 「可愛いってクラスのやつら騒いでたじゃん。いいから、早く行けって」 急かす玉木くんに、宮川くんがめんどくさそうに教室の外に向かった。 ふと気になって、ドアの方に目を向けると、例の白川さんが頬を紅潮させて、潤んだ瞳で宮川くんを見つめていた。
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