三回の流産と不育症……そして、カードゲーム①

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三回の流産と不育症……そして、カードゲーム①

ここまでこのエッセイを読んで下さった方の中には 「二人に子供はいないの?」 と思われた方もいるでしょう。 実はリサーナ、今までに三回流産しており不育症と診断されてつい最近まで病院に通っていたんです。 なかなか語る最後のひと押しの決意が湧かなかったのですが、通院が終わったこの時期をキッカケに語らせて下さいm(_ _)m 長くなる場合は何回かに分けます。 また、人によっては聞いていて良い話ではないと思いますので、苦手な方はスルーして頂けたら、と思います。 私が最初に妊娠したのは、結婚してから3年目の事でした。 知っての通り、私とサイ君は歳の差がありますから、「子供ほしいな」と思いながらも結婚当初は経済的な問題もあり子供はなるべく出来ないようにしていました。 が、「そろそろ出来てもいいかな〜」と思っていた最中、あっさりと妊娠。 本当にあまりにあっさりと出来たので、喜びよりもサイ君と驚いたのを今でも覚えています。 そんな感じで初めは湧かなかった実感も、病院に行き、赤ちゃんの様子を見ているうちに嬉しさに変わっていきました。 突然自分が親になる、と言う事に自信はありませんでしたが、私とサイ君とこの子でゆっくり一緒に成長していこう!と決意。 気が早い事に、名前まで考えたりもしてました。 けれど、その矢先。 ある日突然の出血。すぐに病院に行き、止血剤を貰い、仕事も休んで安静にしていましたが出血が止まらず、そのまま流産となりました。 突然すぎたのと、テレビなどで見るようにお腹がめちゃくちゃ痛い、大量に出血、ではなく、普通の生理のように流れてしまった為、私は何の実感も湧きませんでした。 病院で、内視鏡。 「赤ちゃんいないね」って、言われて、終わり、みたいな。 (すみません、先生はこんなに淡々とじゃなかったと思いますが、あまり覚えてなくて) あ、こんなもんなんだ。 って、泣くにも泣けなくて……。 「普通の生理みたいに流れたから、母体には特に影響ないですよ。 次に普通の生理がきたら問題ないですからね」 あ、そうなんだ……。 そう思うしかなくて、ただただ言われるがまま頷いて話を聞いていました。
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