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三回の流産と不育症……そして、カードゲーム③
そんな風にサイ君、サイファ、友達や皆様に支えられてなんとか精神的には落ち着いて来たリサーナ。
しかし、私とサイ君の元に赤ちゃんが生まれる事はこれまでありませんでした。
去年と、あと今年も実は妊娠していたのですが二回とも流産。
その結果、計三回流産してしまった私は不育症と診断され、妊娠した際にお世話になっていた産婦人科の先生から紹介された不育症専門の病院へ通院する事になりました。
でも、私は正直迷っていました。
二回目の流産も、一回目と同様に生理のように出血が止まらず流れてしまい……。「またか」と暫く落ち込みました。
そして三回目の流産。
その流産はこれまでの二回とは違い、胎内で赤ちゃんの心拍が止まってしまう流産。
この場合は胎内に死んでしまった赤ちゃんがいつまでも残ってしまう為、日帰りではありますが手術が必要でした。
これが辛かった。
赤ちゃんは死んでいるのに、手術日までの約1週間を過ごすのがとても辛かったです。
赤ちゃんは死んでいるのに胎内にいるからか私の身体は"妊娠している"と思っているらしく、悪阻らしき体調不良と情緒不安定が続き、涙を流す日もありました。
……
…………そんな三度の流産を繰り返すうちに、自分の元には赤ちゃんは生まれて来ない事の方が当たり前だと思ってしまう自分がいるようになったのです。
三度目の流産が分かった時、ショックな気持ちより先にきたのは「あ、やっぱり」という気持ち。
"慣れ"と言う言葉は悪いですが、もう流産してしまうのが当たり前のように感じてしまうんですよね。
そして、
「無事に生まれて来られないなら、もう頑張る必要ないんじゃないかな?」
と、思ってしまい、そんな自分が不育症の検査や治療を受ける必要があるんだろうか?と、私の中にモヤモヤとした疑問が浮かびました。
そういう病院に行くのは、心から赤ちゃんがほしい!って望んでいる人なのでは?と思った私は、繰り返す流産の中で子供がほしいのか分からなくなってしまったのです(^◇^;)
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