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「…ふうん」
綴が頬杖をついて奏司のネクタイを眺めた。
綴が奏司の方へ手を伸ばす。そして、出会った頃より少し長くなった奏司の前髪の一房を指でつまんだ。
「つ、綴さん?」
無意識なのか何なのか、綴はちょっとボーッとしている感じもするし、考え事をしているようにも見える。奏司の赤いネクタイを見ながら指で髪を弄んでいる。
ヤバイ、死ぬ!
というのはもちろん奏司の心境。
朝から何のご褒美だろうか?しかも少し寒くなってきた季節なので綴は長袖のTシャツを着ていて、久々の萌え袖なのだ。
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