E組の真実

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それに最近色んなやつと話してて、俺ってもしかして流されやすいのか…?とか思い始めている。 けどそれを兄上に言ったが最後、多分ここでの俺の学園生活は幕を閉じてしまう。それでは1人の男としてあまりに情けない。だから、心配はさせないようにしつつ何とか乗り切ってみせたいのだ。 だいたいここの環境が男ばかりなのも駄目なのだ。卒業すれば皆も目を覚ますだろう。そして俺も女性にモテモテになり最高な人生になること間違いなしなのだ。多分。 「とにかく、心配はいりません!それにまた今度お休みも取れたのですよね?その時にまた沢山お話を聞いてください。ね?」 「う、お前にそこまで言われてしまってはな…。いいだろう、取り敢えず今はそいつのことは見逃してやる。だが次会う時に詳しく聞くからな!」 「わ、分かりました。」 「うん、いい返事だ。全く綾斗は素直で可愛いなぁ。…ああ分かってる、早く切れって事だろ?煩いな風間は!…ではね、俺の可愛い天使。」 「はい、おやすみなさい。」 ぶつり、と切れたスマホに俺はため息をついた。 「俺ってそんなに隙だらけだろうか…?」 180の男に告白してきたやつ(近衛)がいた以上、本当に兄上の言う通り警戒しておいた方がいいのだろうか。 しかし一般的に考えたらありえなく無いか? 自意識過剰みたいでなんだか気は進まない。 「まぁ今はそんな色恋の話をしている場合ではないな。」 E組の件については、実は担任に少し話を聞こうと思ってアポをとっていたのだ。 明日は風紀の仕事をした後、普通に授業に参加して、担任の所へ行くつもりだ。 その後時間があればE組も見てみるか。 1年が入ってくれたおかげで、しかもうち2名はやる気もあり、3人ともなんだかんだ優秀だ。だから風紀の仕事もかなり楽になったのだ。 獅堂に関しては、事務作業ではなく見回りや、争いの仲裁、そして捕まえた生徒への聞き取り調査(という名の恐喝に見えることもある。)を担当してもらっている。 本人も体を動かす方が性に合うと言っていたしな。 獅堂も経緯が経緯だから、風紀に上手く馴染んでくれたらいいのだが。 まぁそれも明日に、少しは改善されることを祈ろう。
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