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「まて榊原、どうしてそうなる?谷塚と適切な距離で接していくことにした、終わり。という話では無いのか?」
「そうだぞ薫。そんな面白ぇことするならオレ様にも話しとけって。」
「お前は一旦、黙っててくれるか?」
冷やかしてくる一ノ宮を睨み、榊原に詰め寄る。
「どうしても何も、そういう話の流れでしたよね?」
「いやぜんっっぜん。意味わからないです。」
間髪入れずに唸るように言った谷塚に、頷いて同意する。
「だって、貴方にも同じように接して、同じように感じたらハルに感じているこれは友情、それでもやはりハルが特別なら恋慕ってことになるでしょう?」
「いやならないだろ。」
「なりません。」
「ならないぞ。」
まだとぼけたことを言う副会長に、俺と谷塚、そしてとうとう参戦してきた書記の君嶋の総ツッコミが入る。
一ノ宮は何がおかしいのか、腹を抱えて笑っている。
谷塚はなにか振り切るようにギュッと固く拳を握ると、副会長に至極真っ当な疑問を投げかけた。
「あの、榊原さん。この際俺に関しての気持ち云々はいいです。でも、なんで確かめる相手が一ノ宮先輩や君嶋先輩達でなく、風紀委員長なんですか?」
「俺もそれは気になる。何かきっかけとかはあるのか?」
「そうだそうだ。よりによって風紀から選ぶなんて、最高にイカしてるじゃねえか。」
「こら、光輝。」
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