人として、風紀として 2

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次の日の朝、資料を風紀委員室に取りに行こうと向かうと、風紀委員室の前で誰かが立ち尽くしていた。 「どうした?何か用……、鷹野か?」 「あっ、九条さん。その、僕は、」 「なんだ?何か用でもあったか?要件があれば聞くが。」 「は?!な、な、」 「ん?」 何故かわなわなと震え出した鷹野くんに、俺は首を傾げる。 「あ、貴方が!僕が必要だと言ったんじゃないですか!!やっぱり冗談だったんですか?!弄んだんですか?だから最初に断ったんですよ!!僕を振り回して何が楽しいんですか!」 「待て、落ち着け鷹野。つまりそれは、風紀に入る、ということか?」 「だ、だって、貴方が昨日、僕が必要だって…。」 「鷹野…。」 耳を赤くしながらそう言った鷹野くんを、俺はまじまじと見つめた。 「………やっぱり、」 「本当に入るんだな?本当だな?」 「え?は、そ、そのつもり、でしたけど、」 「そうか、そうか。なら話は早い。」 そう言うと、俺は入るぞとドアを開ける。 そのまま部屋を見回して言った。 「浅桜はいるか?」 「いるよ。2人とも大声で騒ぐんだから、全部聞こえていたよ。うん、鷹野くんだね?ここに申請書があるから、名前を書いて貰ってもいいかな?」 「は、はい。」 ソファに座らせると、ペンと紙を差し出した。 俺はその様子を見ながら向かいのソファに座る。
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