僕の白姫

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不意に僕の鼻先まで 近づいてきては ささやく 「あなたの色に染まりたい」 純白の光をまとう君は白姫 僕に触れると 濡れて ただの染みになって消えた 僕が白い息を吐いたところで 汚れた過去は消せない 本当は君に真っ白に 塗りつぶして欲しかったのに だけど その願いは 叶わない なら僕はこの地上で独り 君を何度も汚して生き続けよう 純白の君が僕の色に染められる この悦びは格別だ 僕は高らかに後ろ足をかかげる 肉体から放たれた体液は 電信柱に高く積もってた君を 黄色く染めあげていった
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