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〜1〜偽りの自分
あの事件が起きてから3ヶ月。
結局私は何もできひんかった。
事務所と相談して、捜査はしてもらわへんかった。
でも、メンバーは捜査をして欲しいって言ってるらしい。
「どうしたら分かるんやろか、、」
「もっと早く、炙り出すためにはどうしたらええんや、?」
「前の方法じゃダメなら、、」
あーちゃんに相談したい気持ちもあるけど、今は我慢や。
誰かに頼ってばっかは、もう嫌やねん。
李愛を殺したあいつを見つけ出すまでは、
あーちゃんのことは頼れへんって決めたんや。
もちろん、本人と相談して決めた。
…でも、結構しんどいな、w
やっぱり、頼る人がおらんてのは寂しい、w
弱いまんまじゃ生きていかれへんって、誰かを頼り過ぎんのはダメって、
そんなことないけど、そう思ってしまってるんや。
「どうすればいいんや?」
「誰も傷つけずに、見つけ出すには、、、」
ぐるぐる頭ん中を、意味不明な言葉が巡回してる。
吐き出せそうもないくらい、重い鉛を背負ってるみたい。
ガラガラ…
扉が開く音がして、少し身構えるけど、
よく見てみたら、不審者でもなんでもなかった。
「よっ、流来、久しぶり。」
「あんたか、郁人。」
「びっくりさせんといて、心臓止まるか思たわ」
「まあ、驚かすために来たようなもんだからな、」
「で、元気なの?報道見てっから知ってるけど、突き落とされたんだって?」
「人聞きが悪いな、落とされた訳じゃないねん、」
「あいつを、炙り出すための芝居やで、w」
「にしては、めっちゃ怪我してるじゃん、」
「大丈夫じゃないでしょ、それ」
「なんかあったら言ってって、俺言ったよね?」
げ、説教しにきたんか、、めんどくさい奴やな、、
「あー、はいはい、忘れてたわ、、」
「忘れてたじゃ済まないんだよ?」
「今だから言えるけど、俺の親みたいに殺されるかもしれないんだよ、、?」
「言っちゃあ悪いけど、楽観的すぎるよ、」
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