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肯定的な私の返答に、美都羽が胸を撫でおろす仕草を見せながら笑顔を浮かべる。
「ひとまず、先に初詣に行ってくることは伝えてあるから、実際に会うのはその後ってことで。待ち合わせは駅前のバス停で、時間がきたらわたしから連絡入れることになってる」
「わかったわ。それじゃあ、待たせることになっても悪いし、早めに参拝を済ませましょう」
初詣はあくまで美都羽への付き合い。彼女が満足してくれれば、こちらとしては特に用事がない。
水科という人物の話を聞いてみて、あまりに複雑な内容であればそれ相応の準備も必要になるし、場合によっては解決までに数日から数週間を要することもあり得る。
冬休み中も、正月が終わればいくつかの依頼が入っている。
申し訳ないが、美都羽の頼みにのみ時間を割くこともできない。
だから、受けるのであれば少しでも早く依頼内容を把握し、行動に移さなくては。
「――良かったね、お姉ちゃん。臨時の収入ゲットじゃん」
神社へ向かい歩きはじめてすぐ、私たちのやり取りを邪魔せぬように静観していた夢愛が、他人事のように小声でそう呟いてきた。
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