プロローグ・鳶が火の鳥を生む?

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『結婚は未来を予見する男女の最大のテーマであり、愛の結晶とも言える新しい生命が人類の道標(みちしるべ)になって、希望か失望かの分かれ道になるが、大人は子どもの未来を忘れて恋愛に悩む』  息子の空吏(ソラリ)が学者っぽい口調で僕に語った迷言である。  しかもこの時、空吏(ソラリ)は二歳になったばかりで、困惑と動揺の中で父親としての高揚感も少なからずあったが、超人的な成長力と超天才の赤ちゃんを我が夫婦が授かったのには驚愕の理由があった。
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