テトラポッド2

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三年になると、その不良グループは、篤が中心になっていた。 そんな篤の横にいつも居た俺は、 その不良グループの二番手みたいになっていて。 その傍ら、成績は常に学年トップをキープし、なんとなく生徒会に入り、生徒会長なんかやりながら、 その自分の悪と善のような二面性を楽しんでいた。 生徒会長をやっている時、同級生の副会長の女と仲良くなった。 その子とは小学校も違い、中学の三年間同じクラスになった事がなかったから、それ迄は名前くらいしか知らなかった。 誰かが前にその子の事を可愛いと言っていたからか、ぼんやりと名前は知っていたのだと思う。 その子は、眼鏡を掛けていて、髪型も後ろで一つに束ねているだけで、 どちらかというと、一見地味なのだけど。 よく見ると、けっこう綺麗な顔をしていて。 ほんの少し、円さんに似ていると気付いた。 円さんに似ていたからなのか分からないけど、その子にすぐに惹かれていた。 初めて、自分から付き合って欲しい、と言っていた。 その子の返事は、数日考えた後、オッケーだった。
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