49人が本棚に入れています
本棚に追加
親友
私は彼女の親友だったらしい。
そのことを知ったのは彼女が死んだ後だった。
校長室のふかふかのソファの上で、先生たちと警察官に見守られながら、遺書が入った封筒を手にした私はどうすればいいのかわからず、目の前にあるガラスのテーブルをじっと見つめた。
読んでいいよと警察に促され、封筒を開けて初めて彼女が私のことを親友だと思っていたと知った。
なんで今さら。そんなそぶり、見せてこなかったのに。
ショックを受けなかったと言えば嘘になる。同級生が死んだのだ。しかも小学校から高校まで一緒の。
最初のコメントを投稿しよう!