親友

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 朝起きるとクラスラインの通知がたくさん来ていた。 『明日は学校あるらしいよ! 』 『一時間目は全校朝会らしい。今回のことについて説明あるって』 『そうなんだ、でも保護者説明会と同じことしか言わないんだろうね』 『うちの親も学校は説明不足だって言ってたよ』 『あと、取材があっても答えるなってさ』 『あー、なんかニュースになってたらしいね』 『テレビ局とか来るのかな?』 『そうじゃない?それでも答えずにいろってことだよね』 『えー、テレビ映りたかったのに』 『ちょ(笑)不謹慎だな』 『ほんとに映るなよ』 『わかってるって』  寝ぼけまなこであまり内容が頭に入って来なかったが、昨日私が見ていない時にラインのやり取りがあったらしい。布団の中で通知を確認しながら、そういえば今日は校長室に行くという用事があったと思い出す。昨日休みだったので体はまだ家にいたいと叫んだが、私の中の野次馬がそれを許してくれなかった。 『新聞にも載ってたよ、なんか事件性あるらしいね』 『自殺じゃないってこと?』 『そうじゃない?』 『え?じゃあ殺人犯が学校の中にいるってこと?』  この言葉でラインはぴたりと止まった。そんな恐ろしいこと考えてなかった。  小説なら、このあとどんどん生徒が殺されていくなんてこともあるかもしれない。 『……なんか、怖いな』  クラスメイトのつぶやきが、返事をしないみんなの気持ちを代弁しているようだった。
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