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2021年まとめ
2021年、年初めに手帳に書いた私の目標は「小説を1本書き上げる」でした。
そして年末。振り返ると、エブリスタだけで16作品も書くことができました。
それもこれも、読んでくださり、スター、ページスタンプ、コメントくださった皆さん、そしてエブリスタのおかげです。本当に感謝しています。
今年は、私が人生で2回目に小説を書き始めた年になりました。
1度目は高校生の時。文芸部に入った私は、年1回のペースで部誌に載せる小説を書いていました。紙ベースで、発表の場は文化祭に来た人に渡すくらいで、感想も部員同士で言い合うくらいでした。
「いつか小説家になりたい!」という夢を抱いていた私は、公募に出したこともありましたが1次落選。そこからは「才能がないのかも」と思い、受験勉強も始まり……読む専門になりました。
大人になり、もう書くことは諦めていた、というか距離を置いていました。私は結局のところ小説を書くことで認めてもらいたかったんだな、と気づき、「忙しいし楽しむ側に回ろう、他のことで自分を認めてもらおう」と思って過ごしてきました。
そうやって過ごしていた2020年、友人が誕生日に『宅飲み探偵のかごんま交遊録』(作:冨森駿)をプレゼントしてくれました。
第1回エブリスタ×ナツイチ小説大賞を受賞した作品です。
面白かったなーと思ってあとがきを見ると、「9年物語を紡ぎ続けた」とありました。さらにネットのインタビュー記事(https://monokaki.ink/n/n5efca19e1b66)には、印象的な言葉がありました。以下、引用します。
「やめてしまえば、可能性はゼロです。書き続ける限り可能性は残り続けます。なんでもそうですが、やり続けた者が強いのです。」
胸を打たれました。
そしてずっと蓋をしてきた「書いてみたい」と言う気持ちがまた出てきました。
――下手でも、才能がなくても書いてみよう。少しづつでも積み重ねれば、必ず残るものがある。
私の頭にある妄想を形にしよう。
それは、私にしかできないことだ。
2021年、私は再び小説を書き始めました。
誰にも知られていない、私の世界があることだけでも精神的に良い影響がありました。
最初、昔のようにパソコンで1人コツコツ書いていましたが、パソコンの調子が悪くなり、それまで抵抗があった「ケータイで小説を書くこと」にシフトしました。
そこからまた世界が広がりました。
長編ばかりが頭にあったけど、エブリスタの妄想コンテストを知って、短編を書くことにチャレンジしました。書く前は不安でしたが、やり始めたら書くことができました。パソコンで書いている時と違い、身内以外の感想もいただくことができました。
――Web上で、どこかの誰かが私の作品を読んでくれる。反応がある。楽しんでくれている。
うれしい。もっと書こう!
執筆と並行して、小説の勉強もしました。
今は作家へのインタビュー記事も読める時代で、売れっ子、天才と呼ばれる人たちも(一部の人を除き)、皆さん試行錯誤して、何度も書き直して今の立場にいることもわかりました。
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