卒業

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卒業

異世界からこんにちワン 若きクーフーリン誕生 スリュムヘイム斬獲編 それは、フェアリー・ランドの越中の外れにある、武芸家スカアハの家の1番日当たりの悪い、弟子セタンタのイカ臭い部屋で起きていた。 「どうだセタンタ?これが、オナゴの味だ」 息を弾ませたスカアハは、馬乗りになった状態で、白眼を剥いた弟子に告げていた。 胎内には、臭そうな弟子のあれが流し込まれていた。 「しかし、思ったより簡単だったな。心因性のEDになるのか心配だったが。ん?」 白眼を剥いたセタンタは、ずっとブツブツ言っていた。 「スカぱいスカ尻スカッシー。スカぱいスカ尻スカッシー。スカぱいスカ尻スカッシースカぱいスカ尻スカッシースカッシースカ尻スカッシースカッシースカッシースカッシー」 何を言っている?こいつは。 「スカッシースカッシースカッシースカッシー。うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!スカッシー来たああああああああああああああああああ!」 「な、何?ぎゃああああ!」 やおらひっくり返された。そのまま太腿を掴まれ、開かされていた。 凄い力だった。スカアハは戦慄していた。 「は、は、孕めえええええええええええええ!魔女ババアあああああああああ!孕め!孕め!孕めえええええええええええええ!」 「うぎゃあああああ!セタンタお前!」 スカアハは失念していた。 こいつはかつて、フォーン娘に対し、プーリンじみたレイプ騒ぎを起こそうとしていたことを。 プーリンとはロバート・プーリンのことで、知り合いの娘をレイプ殺人し、銃を抱えて母校で乱射して死んだスプーリー・キラーだった。 5時間後。 力なくうつ伏せで意識を失ったスカアハの尻まで、発射されたセタ液でドロッドロになっていた。 「あー!美味しかった!ちゃんと孕めよババア。次の排卵日っていつ?」 スッキリしたセタンタに、変化が起きていた。 だらしなかったビール腹はスッキリになっていて、無精髭も消え失せた、精悍な若駒になっていた。 ここまで来るのに随分かかった。 幼名のままおっさんになっていたセタンタは、ようやくクランの猛犬の名を冠する武芸者になっていた。 「それはそうともう1回」 だめ押しの1回で、スカアハは弟子の子を孕むことになった。 この後になって、スカアハは奉行に打ち明けた。 「スカディの南征に対し、仕方なきこと故、自らを犠牲にすると決めましたが、今思うと、フーリンの奴はセタンタのままであった方がどれ程よかったか知れません」 ううん。それはそうだろうな。 妊娠中期のスカアハの大きくなった腹を見て、奉行は何とも言えない気持ちになっていた。
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