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謎の少女
パウロは僅かな伝手を頼りに就職活動をした。
しかし、その14.5歳の見た目と、160センチメートルに満たない体格では誰も見向きはしなかった。
「いけない…」
パウロは焦っていた。この冒険者の街には荒くれ者も多く、たった1人で夜の街をさまようのは自殺行為である。
彼は最後の望みを託して、知り合いの冒険者チームの事務所のドアを叩いた。
「戦士は間に合ってるんだ。悪いな」
僅か1分で、あっさりと門戸を閉じられてしまった。いや、丁寧に断ってくれただけ良心的な人たちだ。
「仕方ない。次だ!」
パウロは気を取り直すと、どこでもいいから飛び込み面接をしようと思った。勇気を振り絞ってドアをノックして事情を話してみると…水をかけられた。
「俺たちゃ忙しいんだ。ガキは家帰ってクソして寝な!!」
外は日が暮れ、いくつか星が光りはじめていた。
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