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学校で真面目に授業を受けていると、覆面の男が4人入ってきた。
「ヒャッハー! このクラス全員、人質だ!」
身代金目的のテロリストである。とてもわかりやすい。
全員が銃で武装しているが、箱崎にとってはこの程度の連中、話にならない。
平和を守るため、箱崎は胸に手を当てる。
「変し……」
危ないところだった。
変身を待つ佐々木由紀が同じクラスにいるのだ。
これは佐々木由紀が仕掛けた計画に違いない。
変身を封じられた箱崎は一転、ただの一般人になってしまった。
どうすればいい!
「おっ、そこの女子超カワじゃ〜ん。こいつで遊ぼうぜ」
嫌がる佐々木由紀に銃を突きつけ抵抗を封じる。
「いやっ! 助けて! 箱崎くん!」
これは茶番に違いない。
箱崎は変身をグッと堪える。
テロリストたちは佐々木由紀の服を1枚ずつ、クラスの面前で破っていく。
「おお? なかなかいい体じゃねえか」
「助けて! 誰か!」
「…………変身!」
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