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帝都が呆然としながら口を開いた。
「驚いたな理紗子。あれはゲームの中だったんだ」
私も本当に驚いていた。でも、もっと大きな驚きは、私がこの変身VRゲームの中で帝都に告白出来た事だった。その事実は現実の私の背中を押してくれていた。
横に立つ帝都の腕を掴んだ。
「うん、理紗子? どうした?」
「帝都、あのね……、私、貴方のこと……」
それは私が、自分の殻を脱ぎ捨てて本当の『変身』が出来た瞬間だった。
FIN
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