第一話 Ahoy〜 こんあくあ!

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「すいません!!」 と言った後に部屋に響くようなげんこつが青年の頭に直撃した。頭を抱えてていながら小さく「いてぇ~」呟いた。 「失礼なことをしました。どうかお許しを」 大丈夫、というような手振りをした。 「ではこれを」 紙の入った瓶を机に置いた。無色透明で何の変哲もない瓶だった。手紙のような物の外側にマリン様のお母様の名前のサインが書いてあった。 「中身は?」 「まだ見ておりません。宝鍾家のサインが見えたもので、こちらに来ました。」 栓を抜き手紙を確認していた。 『愛する娘達へ あなたに黙ってどこかへ行ったのは許してちょうだい。 私たちはある夢があったのでもあなた達が生まれてその夢が遠いた。 過ごした日々は楽しかったわ。けど、ある日思い出したのよ私たちのやるべき事がね。だから、マリンが家から出て行ったときがいいタイミングだと思ったの。家を任せることは少し心配したわ、まぁ家のことはお姉ちゃんじゃないと思うけど。さてこの手紙を受け取った頃には目的地に着いていることだし、あなた達が大好きだったお願い事を頼もうかしら。お姉ちゃんは家のことをマリンは私たちのところまで来てちょうだい。                   母より』
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