宝物

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宝物

小春風が吹く頃 離れて座る人を 見守りながら お茶をする 少し 年をとったかな… あぁ… お互い様…か そんなことを 心で会話しながら 時間を過ごす あんな 喧嘩しなかったら もう少し ゆとりがあったら、と 何度も後悔したし 何度も心のなかで謝った こんなにも わかってくれる 親友いなかったよね と思いながら なかなか 声かけずにいる わたし ふと お茶の色が 少し濃くなった…? 『今も…使ってるんだ?』 手にしてるのは お揃いで買った ハンカチ 時間や言葉は もう… いらないね
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