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はじまりの町
今この世界ではとある異変が起こっている。
魔王とその配下の軍が人間の町を襲い、世界を破滅へと導こうとしている。
ここライシュバルツでも同じことが起きようとしていた。
カンっカンっカンっカンっ
「魔王軍だぁー!!魔王軍が来たぞぉー!!皆逃げろぉぉぉぉ」
そう叫び高台から人々に逃げるように促すのはこの町の村長。
「フン。うるさい蝿だ。やれ。」
恐ろしくおぞましい馬の顔に鹿のような角が生えた巨大な体格の者がそう言った。
「了解しました。魔王様。」
そう言った女の従者は村長に向けて手を向けた
「雷鳥«らいちょう»」
バリバリっと音を立てて高台にいる村長の元へ鳥の形をした雷が飛んでいく。
「皆ぁぁぁ!!!逃げ……」
ドサッ
村長が高台から落ちる音がした。
「よし。この町を邪悪に染め上げてしまえ。」
配下の魔王軍はその号令と共に人間の町を襲いはじめた。
その時、一つの光が空から町へと降り立った。
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