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魔王がこちらに近寄ってくる。
体長3mはありそうだ。
「これ以上続けてもお前はいつか消耗し、倒れるであろう。それでは面白くない。お前は勇者なのだろう。ならば力を付けよ。そして我の前に再び立って勝負をしようぞ。」
そう言い、羽織っているマントをバサッと広げ魔王が後ろを向く。
「待ちなさい。それは許しません。!!!今ここであなたを倒してやる!」
グロムはそう言うと魔法を放とうとした。
しかし
ドガーン。
音が聞こえたと思ったらグロムの横の地面に大きな穴が空いていた。
「今の見えなかっただろう。今の貴様では相手にならん。例え不意をつこうが我に傷一つ付けることかなわぬわ。グワッハハ」
「くっ…。」
グロムは唇をかんだ。
確かに奴の言うとおりだ。今の私では勝てない…。
「名は!名はなんというのだ魔王よ。」グロムが叫んだ。
「我の名はバフォヌート。いずれこの世を支配するもの。いずれまた出会うであろう。それまでに強くなれ。」
ゲートとバフォヌートが唱えると大きな地獄の門のような扉が出てきて開き、その門へ魔王軍は入っていった。
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