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最終話 星に願いを
努は花火大会の日、私にプロポーズをしてくれた。
友達たちはみんな知っていたらしい。
トントン拍子に結婚式もきまり
私は再婚だし、教会で式だけあげたら
二次会に流れるようにした。
幹事は千佳夫婦がやってくれた。
本当に持つべきものは友だよね。
感謝してる。
ついにウエディングドレスを着る!
しかも運命の人、人生で一番愛してる人と
結婚を出来るなんて、夢のような幸せ。
私はこの日のためにかなりダイエットをした。
ステロイドもだいぶ減薬できて
ムーンフェイスもおさまっている。
ムーンフェイスがなくなると努に
「はじめまして(笑)」
って言われた(笑)
私の普通の顔を知らなかったから。
私の化け物顔でも付き合おうと言ってくれた
努はある意味すごいと思う。
私のウエディングドレス姿をみて
叶子は言った。
「やっと着れたね!!おめでとう! 」
千佳は
「ほんと、やっとかわいいお嫁さんになれたね!」
2人とも泣いて喜んでくれた。
2人は私の宝物だと思う。
「俺のかわいいお嫁さんはどこだー?」
2人がいることを知らない努が
にこにこしながらやってきた。
「うわっ!鳥肌たったわ!!!」
千佳にいつも言われる。
私たちが甘い言葉を言うと鳥肌が立つらしい。
「やべ!2人ともいたんだ(笑)」
努は基本他の人の前では無口。
私と二人の時はすごいしゃべるんだけどな。
式ではお互い手紙を書いて読む。
なんかのアメリカドラマでみてずっとやりたいと
おもってた。
「ここまで来るのにお互い辛いこと
沢山あったけど、これからはどんなことも
2人で乗り越えていこうね。愛してる。
これからもよろしくね。」
「俺は口下手だし、また七海を不安にさせること
あるかもしれないけど、どんなときも信じて
ついてきてほしい。絶対に離れないと誓うから。
愛してる。」
二次会では男子グループはガンダムの話で盛り上がり
女子グループは女子トークに花を咲かせた。
お酒もおいしく、踊ったりして楽しんだ。
最高の1日だった。
きっと人生で1番、幸せな1日だった。
お店から出ると綺麗な空に
沢山の星たちが私たちを祝福しているように見えた。
「あ、流れ星!!!」
誰かがそう言うとみんな空を見上げた。
私は小さい頃から思っていた。
「大人になったらかわいいお嫁さんになる!」
は、努が叶えてくれた。
星に願いを・・・。
どんなときも永遠に一緒にいられますように。
THE END
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