2.遠距離恋愛の苦悩と極意

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2.遠距離恋愛の苦悩と極意

私たちは遠距離恋愛をしている。 私の街から彼の街へ行くには高速道路を使って 4時間かかるため、遠距離というよりは中距離といったほうが 正しいがここでは遠距離恋愛ということにしておこう。 最初からそうなることはわかっていたけど なかなか会えないのがとても辛い。 毎日会いたいの!!という女子と めんどくせぇよ~という男子には遠距離恋愛はお勧めしない。 (ちなみに私の父親に遠距離恋愛したことあるか  聞いてみたら、めんどくせぇよ~と言っていた) 遠距離恋愛を始めるならそれ相当の覚悟が必要だということに 今更ながら思っている。 だけど人を好きになるのに距離は関係ないもので 結局、遠距離恋愛の苦悩を味わうことになるのだから 覚悟もくそもないとは思うんだけど。 「月1回会えたらいいけど、どうかなぁ。難しいかなぁ。」 努が消極的なことを言ったから私はちょっとイラっとした。 「月1回絶対会いたい!それでも少ないぐらいなのに!!  会う努力をお互いしなきゃ会えなくてすれ違うじゃん!」 努は笑ってる。 「なんで七海が逆切れ??(笑)そりゃ会いたいけど  お金もかかるし毎日電話してるから大丈夫だよ!」 努の大丈夫はいつも本当に大丈夫だけど… なんか不安だな。すっきりしない。 たしかに毎日電話しているし、なんとなく離れていても そばにいるような気持ちになって 彼の言う大丈夫は本当に大丈夫なんだけど もしすれ違ったりしたら失うんじゃないかって不安になる。 それは私の過去のせいだけど…。 遠距離恋愛をするなら、まめな男でなければだめだと実感した。 努は超が付くほどまめなのだ。 私はほぼ毎日努がなにをしているかどこにいるのかが分かる。 私も報告をするからほぼ分かっているとおもう。 たまに私にイレギュラーが入ると、 「聞いてないんですけど」 といって努は不機嫌になるけど、努に限ってはそういうこともない。 遠距離恋愛向き?体質?わからないけど 私を不安にさせないように努力をしてくれていることは確かだ。 あぁ~なんて優男。私が夢中になるのも分かるとおもう。 それが初めのころだけならまだしも かれこれ1年も続いてるんだから、本当にできる男だ。 自分の男だけどなんか悔しい(笑) ※遠距離恋愛の極意 その1、男はまめであれ。 その2、既読スルーはタブー。 その3、会えない時はそれなりの努力を。 その4、女のわがままはほどほどに…。 (自分に言い聞かせてます) 「私ってわがままだよね…。ごめんね」 たまに素直にあやまってみる。 「そうかな?あんまり七海がワガママだって 思ったことないけど。そのままでいいよ。」 私には勿体ないぐらいの彼氏だなと心底思う。 次に会う約束をちゃんとしておけば その日まで頑張れるから、出来るだけ会った時に 次に会う日の約束をする。 遠距離恋愛 会えなくて寂しくて泣くこともあるけど お互いが思いあって「ありがとう」と「ごめんね」 が言えればたいていのことは乗り越えられるよ。
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