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男じゃないけどいいですか
「あーーーー」
篠崎が急に髪をかきむしった
「お前っ!本当になんなの?!かわいすぎなんだけどっ!」
篠崎が突然、芦花の肩を掴んだ
「ここまできたら言うけど、俺、ゲイなんだよ?!」
「はいぃ?!」
「だから、そんなかわいい顔されると困るわけ!わかる?!」
「ちょちょちょちょ…」
ジェット機並みの展開の速さについていけず、芦花は早々に話を遮った
「ちょっと待ってくだされ!自分が何を言ってるかわかってます!?」
次の瞬間、篠崎が腹を抱えて笑い出した
感情がコロコロ変わるイケメンである
「お、お前…待ってくだされって何時代…」
篠崎に言われて初めて自分のおかしさに気がついた
「あーやっぱ藤堂好き。かわいいだけじゃなくて面白いとか」
篠崎が目尻の涙を拭って芦花を見た
その優しい眼差しに、芦花は心臓をわしづかみにされた
「ねえ、俺じゃダメ?」
「は?!え?!何がですか?!」
「お前、イケメン好きだろ?安斎さんとか南出さんとかめっちゃ見てるじゃん。それなら俺にもワンチャンあるんじゃね?」
篠崎が少年のように目を輝かせて言った
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