1941人が本棚に入れています
本棚に追加
「なぁ、英二。
どっか適当なホテルの前で止めろ」
「マジで、けっこう気に入ってるんですね」
永倉二葉と英二は、そう話していて。
二人の会話から、私はこのままホテルに連れて行かれるのだと分かる。
碧斗の為に、と思うけど、やっぱり嫌だ。
「お前、弟が居なきゃあ死んでたか?」
その言葉に、心の中で頷く。
この人に犯されて、もう死にたいと思った。
今だって、思っている。
連れて来られたのは、少し高そうなラブホテル。
英二がベンツをその裏口に止めると、私は腕を捕まれ永倉二葉に車から降ろされ、そのままそのラブホテルへと連れ込まれる。
永倉二葉が入り口のパネルで適当な部屋を選び、その部屋へと。
部屋に入り、大きなベッドへと無理矢理押し倒される。
「嫌、だ。
辞めて下さい…」
自分に覆い被さる永倉二葉の体を強く押すけど、逃げられない。
その二つの目で見下ろされる。
「さっさと、慣れちまえ」
そう言って、私の喪服を脱がして行く。
なんだか、その言葉で、抵抗する力が抜けてしまう。
永倉二葉の言うように、慣れてしまおう。
きっと、この先、私はこの人に何度もこうやって抱かれるのだろう。
早く、慣れてしまおう。
私は、ギュッと目を瞑った。
最初のコメントを投稿しよう!