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サイコパスの一生
悪魔と契約して、悟はサイコパスになった。
人に対しての思いやりをなくした。
むしろ、人が嫌がることを積極的に行いたくなった。嫌がっている顔を見ることが快感になるからだ。
悟が意地悪をすると西村くんはどもりがひどくなった。
悟が意地悪すると清水くんは愛想笑いが上手になった。
悟が意地悪すると駒澤さんは「はい」しか言わなくなった。
悟が意地悪すると新庄さんは身動きしなくなった。
そのまま悟の天下が続くはずだった。だって悟はサイコパス、意地悪は加速していくばかり。他の人はただの人。無闇に人を傷つけるようなことなどしない。だけど他の人がただの人じゃなくなれば話は別だ。
西村くんは悪魔と契約して虫になった。もう話す必要はなくなり飛ぶこともできた。
清水くんは悪魔と契約して猫になった。もう愛想笑いをする必要はなくなりツンツンできた。
駒澤さんは悪魔と契約して滝になった。もう頷く必要はなくなり周囲にマイナスイオンを降り注げるようになった。
新庄さんは天使と契約して悟に乗り移った。悟はサイコパスではなくなり、天使のような優しさを振り撒く自己犠牲の強い人になった。
悟は貧しい人を助けるため紛争地帯へボランティアに赴き、テロリストに捕まって首を掻っ切られて死んだ。
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