「あたしは、知りたい」

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 ※ ※ ※ ※  咲夜は、あたしの無二の友人だった。  咲夜がいてくれれば他に何もいらない。  あたしはいつだって、心底本気でそう思ってきた。  あたしの家は、遡れば由緒正しい武家の血筋に当たるらしい。  咲夜の家は同じように辿ると公家だとか。  旧家同士の縁で、あたしの家と咲夜の家はひいおじいちゃんの代から交流があったと聞いている。  同い年で同性だったあたし達は物心つく前から仲良しで、いつだって一緒に行動してきた。  咲夜は、名前の通り、花みたいな子だった。  可憐で、温かくて、柔らかい。  いつだってふわふわ柔らかく笑っていて、そんな咲夜があたしは大好きだった。
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