ライバル

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一歩外へでると、まるで何も無かったような・・・いつもの日常がそこにはあった。 一一一夢でも見ていたのかな? いつも通る道には、多くの人が行き交う。 風が草木を揺らし冬の音色をかもしだしている。 ―――あぁぁぁ〜!!気持ちぃぃ〜。 毎日、仕事に追われて。 ミスで悩んで・・・彼氏とは上手くいかなくて…。 こんなふうに身体で感じる事を忘れていた様に思う。 「おすっ!おはようっ!」 私の肩をポンッと軽く叩いてきたのは。 ―――春樹。 「春樹っ。おはよう〜」 春樹の笑顔は私の心を癒す何よりの治療薬だから。 おうちゃんは、何を心配したんだろ? 異性としても、ちゃんと距離をあけてくれて、優しいお兄さん的存在なんだけどなぁ〜。 「真希?・・・」 私の顔を覗いてきた。 「うん?何?どうしたの?」 「いや・・・。何か違う?から・・・」 「違う??あっ昨日はあんまり寝てないから?かな?」 「う〜ん。。。そんなんじゃ・・・ないんだけどさ。。前より、近寄りやすくなってる。笑」 一一…あっ!おぅちゃんが私の体にいないから? 「近寄りやすく?前がどんな私だったのよ〜笑。確かに… ちょっと、今までとは違うかも〜。 良くわかったよねぇ〜?」 「ふっ。僕は鼻が良いいからね」 「…鼻が?良い?」 一一ヤダっ。おうちゃんが変な事ゆうから。 鼻が良いって聞くと、鬼?って思ってしまう…笑。 「なぁ。真希今日は…彼氏と会いに行くんだろ?」 「…あっ、忘れてた!」
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