ライバル

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ピーポーピーポー。 救急車が入ってきた。 ご家族に連絡を取るのに持ち物など警察の方とやりとりをする。 患者さんが私の前を通り運ばれてきた… 一一えっっ?!………。 私は、心臓が止まりそうになった。 一一一っ何で?!!一一一! 彼氏の景介【けいすけ】だ。 慌てて景介に駆け寄ろうとすると 後ろから 「景介?!」 女の人の声が…した。 振り返ると、可愛らしい若い女性が立っている……。 わたしには…すぐに…わかった。 別れたい理由になった可愛い歳下の彼女だと。 警察との話を聞いていくと 彼女と過ごしていた帰りの出来事らしい。 彼女は、20歳になったばかりで お祝いをしていたらしい…。 その後に私と会って別れ話をする予定だったんだ。 彼女とお祝いを二人でした…その後に……。 わかってるのに…理解していたつもりだったのに…心が追いつかない…。 大好きだった景介…。 目の前にいる彼女に対して…私は………。 憎らしくて……狂いそうだ。 最低最悪な私を… 誰か…助けて……。苦しい…。 私は…手を強く握りしめて 最低最悪な……この感情を押し殺そうと頑張った。
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