ライバル

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「春樹…ごめんね。後でお金返すね〜。」 春樹の顔をそっと眺めて見てみると、前を向いたまま真面目な顔をしていた? 春樹に触れている箇所が意識してしまい。ジンジンする。 二人ともふらふらしながら 春樹のマンションへと向かった。 まだ、新しい感じのする10階建のマンション。 …これが春樹のマンションかぁ。 男性の部屋なんて、私は初めてで 変にドキドキしてしまうけど、そんな心は気にしないようにして、酔った勢いを借りて 春樹といつも以上にテンションをあげて はしゃいでみせた。 春樹と私の身体は触れたまま。 また、そっと春樹を見ると春樹はやっぱり 真面目な顔をしていた。 エレベーターが降りてきて 春樹がボタンを押してエレベーターの入口が開いて乗り込んだ。 エレベーターの中は二人きり。 …あれ?何?この空気感。 さっきとは違う身体全身が痺れるような ジンジンと胸を刺激する甘い空間。 私は、胸がザワザワして、頭が少しクラクラして、春樹にさらに触れたくなっていく。 …春樹も感じてる?…の?   …春樹に触れたい…。 居たたまれなくなり 私は、春樹の大きな身体を抱きしめてギュッと服を握りしめた。 …何?この感情。 春樹が愛おしい?何? 春樹は、真面目な顔をしたまま 私を見つめて二人はしばらく見つめあっていた。 変な空気感に酔いながら エレベーターは、7階について エレベーターを出た。 不思議とさっき抱いたような感情は薄れた。 …何?今の?何だったんだろ? ? 春樹は、ニコッと笑い いつもの彼に戻っていた。
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