思惑

1/3
前へ
/130ページ
次へ

思惑

部屋は2DK。 奥の部屋にベッドがあって、そこに座らせてもらうつもりが、身体に力が入らなく そのままベッドに崩れ落ち横になった。 春樹はベッドに座り私の顔をや髪を撫で始めて。 「真希…。ずっと好きだったよ。 真希は…特別な匂いがするんだ。 甘くて…。真希は 僕のものになる。やっとその日が来たのんだ。」 …何?言ってる…の?…。 おうちゃんが…春樹には気をつけろって。 言ってたのは…このことだっ…たの…? …怖い。そう思うに心とは裏腹に 私は、春樹に笑みを浮かべて 彼を受け入れていく。 顔に触れている手が優しく微かにふれながら 首に肩に胸にと降りていく。 …ヤダ! そう思うのに、私は変わらず笑みを浮かべ 春樹を見てしまう。 一一一ドンッッ!!! 窓あたりから大きな音がして 春樹の手が止まり窓の方に顔を向けた。 その瞬間 私の身体がふわりと浮いてる様に感じた。 誰かが私をお姫様抱っこしてくれて。 うん?お姫様抱っこ…。 まさか?? ボーっとしながら見上げて見ると 牙があって……。?? …っえ?やっぱり、おうちゃん!!おうちゃん。だ! 私はおうちゃんに抱き抱えられていたのだった。 おうちゃんが救世主に…。 いや、白馬の王子様に見えた。
/130ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加