おんせん

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 さて、しばしの時間が過ぎて流石に客が増えてきた。  貸し切り状態ではなくなったし、兄貴は普段の疲れからか風呂の中で寝息を立て始めた。このまま可愛い寝顔を眺めていたいところだが、兄貴は肌が弱くすぐにのぼせるのでいつまでもこのままと言うわけに行くまい。  揺さぶって起こすなり、担いで脱衣所に運ぶなりして帰りたい所だが…。そうも行かない、立ち入った事情がありまして。そう、先程手を繋がれて「サービス(意味深)」とか言われた時…。下品なんですが、その。  勃起…しちゃいましてね。  …これ、全年齢の作品で言っても大丈夫だよな?吉良吉影も大声で言ってたし、大丈夫だって事にしよう。  …うん。いい話を期待していた読者様方は、ごめんなさい。ここから先は、全編下ネタです。そういったのが苦手な方々は、左上の「×」ボタンを押下されることをお勧め致します(あ、でもスターは送って頂けると嬉しいです)。  差し当たっては、湯船の中で抑えて不自然でないようにしているのですが。いつまでも、このままではいられない。兄貴を起こして、そのままタオルで抑えながら歩くのが最適解か…?ああでも、そこから脱衣所でパンツを履くと言うミッションが残っているんだよなあ。  マジでどうすべきか。しばらく、湯船の中で進退窮まっていると…。耳を疑った。岩場の陰から、電話の音が聞こえてきたのだ。  とおるるるる  とうおるるるるるるる
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