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とうおるるるるるるる
るるるるるん
耳の次は、目を疑った。
信じられねえぜ…。こういうのを、奇跡って言うんだな。めったにある事じゃねぇ…。
こんな温泉の岩かげに、偶然公衆電話があるなんて…。
おれは、公衆電話の受話器を取って話しかけた。
「もしもし?」
(もしもし。俺だ、黒須だ。こういう時にしか出番がないのは多少腑に落ちないが、宇賀神のピンチと聞きつけて連絡した次第だ)
おお、黒須よ。心の友よ。いつもはキャラが薄くて活躍の場を与えられないが、こういう時には一番頼りになるな…!
いい機会なので紹介をしておくと、おれの高校(ホモ学)での同級生でサッカー部仲間。翠山とは中学からの知り合いで、サッカー部に勧誘したり勉強を教えたりしていたんだとか。寡黙で、この作品のキャラでは累兄の次くらいに人間が出来ている。
(状況は、全て把握している。今、スマホの力を借りて勃起を抑える方法を検索するのでしばし待っていろ)
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