この世界の中心について。

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この世界の中心について。

次は、『稀星』の中心的な地域について説明したい。 『稀星』の中心点と今言われている場所は『京東』と呼ばれている場所だ。 この場所では、三つの派閥が『京東』を維持している。 派閥の中で、タカ派が多く占めている『コトン』 ハト派が割合的に多い『ジョツキ』 中立派が数を占める『モチジ』 今現在は、『ジョツキ』が三つの派閥の中で、一番力を持ち政治的に強い権限を保持している。『コトン』は、以前まで勢力を増していたが、汚職や政治介入が露見して、今現在は弱い立場に陥っている。 『モチジ』は、諦観を貫き『コトン』にも『ジョツキ』にも属さない第三の勢力である。 『京東』では、『稀星』にはない文化・技術が研究されている。その理由として、『稀星』と繋がっている『地球』との入口が存在しているからだ。詳しい情報は、制限されているため全てを提示できないが、『地球』との入口が広く存在できるのは、『京東』とある場所の波長が偶然重なり合う奇跡が起こったからだ。 『京東』の地域では、『地球』の文化を取り入れた生活を送ることができる。但し、『地球』の情報を制限しているため、文化・暮らしに『地球』とのタイムラグが間接的に操作されている。これも何かのため?なんだろう。 『京東』の地域では、ある試験が実施されている。 その試験は、『地球』への留学試験だ。年齢制限が敷かれ、筆記試験・面接を通して、留学生を送る。『地球』への留学は、他文化への介入・自身の意識の向上が目的とされているが、実際は、『京東』での高い位に就任するための積み石である。『京東』と『地球』との暮らし・文化のレベルでは、『地球』が高いが、『京東』に暮らしてもさほど生活に支障が生じない。そんな理由から留学試験は、親が介入する受験競争と化したのである。しかし現在は、留学試験は廃止され、新たな試験が施行される予定である。全貌は知らないが、ハト派の『ジョツキ』による全ての人を対象にした総合的な試験に生まれ変わるそうだ。 そもそもの発端は、タカ派の『コトン』が引き起こした試験の違法介入である。『コトン』の幹部が子供を合格させようと、試験内容をリークした。 それが露見して、『コトン』から『ジョツキ』にバトンタッチしたのだ。『モチジ』は第三者として諦観したままであった。 果たして、『ジョツキ』による新しい留学試験とは?謎のままだ。 ここまで『京東』のことを書いてきた。 次は、まだ明かされていない現象『ノスタルジー』について記したいと思う。
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