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第四話愛しき恋
クジャクは、村の有力者の四人姉弟の長女だ。
真っ赤な髪が特徴な火の力を宿す『然獣』だ。
彼女とは学校のクラスが違っていたが、成績では
俺と互角いや俺なんかよりも優秀だ。
ゲンと俺はクジャクが住んでいる大きな家の近くの木に登り、クジャクを観察していた。今振り返れば、ストーカー行為だった。木に登ったゲンと俺は、部屋の中で華道に勤しんでいるクジャクをじっと見ていた。その時のゲンは、微笑ましい表情を顔に浮かべていた。
学校でクジャクに話しかける機会があったが、どう話したらいいか悩み、いつも機を逃していた。今、クジャクに話したらどんな感想がとぶだろう。
クジャクは、俺たちの秘密の行動を知っていたのかな?クジャクは意外に、周りを見ているからな。
クジャクと俺たちでは、接点が無いと子供ながら諦めていたが、ある日俺たちとクジャクを繋げるある事件。大事件が起きた。この事件は、俺たちの運命を変えた。一生忘れないし、一生思い出したくない。もどかしいが今ここに書こうと思う。
思い出せる限りここに記入したい。
それが起きたのは、何の前ぶりがないいつも通りの日だった。
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