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「本当、堪らないよね。……って、アナタ誰?」
口はあんぐり、目は大きく見開いたままの麗子。
残り三本となった焼き鳥のお皿を私から遠ざけながら、取られまいと腕組みをして被せ、まるで不審者を見るような表情を浮かべている。
(マジで? 麗子ったら、私に気付いてないの?)
「えぇっ? 私よ、私。道子よ」
勝ち誇ったような口調にならないように、極めて冷静な態度を装いながらそう答える私。
「……えっ、道子?」
舐めるような視線を私に向け、上から下まで何度も確認する麗子。
その様子にこれまたびっくりする私。
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