おじいちゃんが死んだ

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おじいちゃんが死んだ

 おじいちゃんが死んだ。その連絡をもらったのは一昨日。  驚きはなかった。一週間前に危篤だと聞かされた。いつ死んでもおかしくないとお医者さんに言われたらしい。それから一週間ももったんだからすごいなと感心してしまった。  お葬式はやらずに少人数で火葬に立ち会うことになった。  一昨日から家族みんなで大慌て。私は学校に休む連絡をして、バイト先では事情を説明してから代わってくれる人を探した。  お父さんとお母さんは仕事を急遽休むための引き継ぎ作業に追われながら、往復の飛行機のチケットを取って、おばあちゃんにそっちに行くと連絡。私よりももっとずっと大慌てだった。  家から空港まで車で二時間。道が混むかもしれないからと早めに家を出て空港で早めの夜ご飯。二十時発の飛行機に乗り込み二時間半強のフライト。二十三時近くに空港につき、眠い中待ってくれてたおばあちゃんと歩きながらおしゃべり。叔父さんが待ってる車に乗りこみ、おばあちゃんの家に向かう。  私が住んでる家は田舎だから交通の便が悪いけど、おばあちゃん都会住み。空港から十分という近さ。その便利さに感謝しつつ、おばあちゃんの家に着いてからすぐにお風呂。リュックからお風呂用品を取るのを忘れて全裸で出たら、お母さんにとてつもなく怒られた。 「叔父さんもいるでしょ!?」  その通り過ぎて謝るしかなかった。  お風呂に入ってみんなして喪服をハンガーにかけて。そんなことをしてたら日付を超えて一時近くになってる。急いで布団を引いて寝ようとした。  眠いから寝かせろと言ってるのにお母さんが何回も話しかけてきて寝れなくて、二時近くに寝る羽目になった。
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