経緯。

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 テ領主シゲヒサの愛妻亜美… 本名アメジスト曰く、ラミアは人族よりも遥かに長命である代わりに出生率が著しく低く、滅多に子供が生まれないという。 次女マルーンが行方不明になったと知るや長女キョウ(ドエス)に領地を任せ、300年に渡り次女を捜す旅を続けたのも当然だと言えた。 其故シゲヒサが真相… ドエス一味が17世紀(西暦1600年代)の琉球王国にマルーンを封印した上に、其を誤魔化す為嘘に嘘を重ねていた… …を知った時、亜美は領主の娘とその友達といえども処刑判決が下される事を覚悟していた。 しかし、夫がドエス一味に下した判決は先に述べた通り。 亜美は此を甘過ぎると呆れる半面、滅多に子供が生まれないラミアの生態を夫が考慮してくれた事に感謝してもいる。 「痛… リカント(熊の獣人)じゃっどん、おいにここまで手傷を負わせた奴はおらんのやがな」 包帯だらけの手足を動かしつつおどけ気味にシゲヒサ。 この事から分かるように、敗れてしまったとは言えその決闘で陸攻が一方的に蹂躙されたわけではなかった事が窺える。
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