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幾ら考えても、否、態々考えずとも陸攻の答は1つしかない。
ドエス一味がつい最近まで当たり前のように重ね続けてきた所業を知れば知るほど、情状酌量の余地など皆無。
そして、相手は本来まともに戦おうものならまず勝ち目などない突撃魔法団幹部。
連中が未だ想像以上の大損害に戦慄している今、態々立ち直る隙を与えるような愚は避けたいのだ。
もしドエス一味が立ち直ってしまったら、次の瞬間に絶体絶命の危機に陥るのは自分達かもしれないのだから。
及川悟。
久貝弥吉。
早瀬康博。
北尾つかさ。
堀尾厳久。
鈴本康四郎…
此等の類いの連中から彼方の世界で受けた仕打ちを思えば、同類の衆であるドエス一味に安易な情をかける等もってのほか。
やられる前にやらねばどうなるかなど、彼方の世界で嫌と言う程身を以て思い知ったではないか。
更に、不死魔術師ステルゲンの降伏が未だ確認できていない。
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