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尚、今回2人の『足』となるのは、テ領主夫人亜美(本名アメジスト)から結婚の御祝儀に頂戴した空飛ぶドラゴンことエアドラゴン種の雌『ラミアス』である。
シャロン曰くエアドラゴン種は本来立派な城が少なくとも3つは建つほど高価で取引される程の貴重な竜種だそうで、しかもラミアスは人語を理解し話せる上に人族の姿にもなれ、更に魔法までも使えるとんでもなく優秀なエアドラゴンだそうであった。
だが、完全無欠かと言うと…
『機長、早く早く！
わっちは早くゴーマ=ダーシェで御馳走が食べたいでありんす！』
「いいから服を着なさい！
陸ちゃんはあっち向く！」
『ぶ、無礼者！
わっちの本来の主人(あるじ)はシゲヒサ様御夫妻でありんす！
御主等人族の番(つがい)の言うことを聞いてやっているのは、シゲヒサ様の御命令だから仕方なく……』
「…御飯あげないわよ？」
『う…
…仕方無いでありんすね。
今回だけは御主の顔を立ててやるであり…』
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